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   親子交流の見解 

近年、離婚等による別居親と子の親子の交流について様々な議論や研究 が行われているが、現在「NPO法人子供の人権を守る会」の代表として子供 の様々な問題に取り組み活動し、また自身も離婚別居をし母親側に居る子 供と親子交流して来た経験者として意見を述べます。

 

まず、親子交流については児童心理の専門家や研究者達が見解しているよ うに親子関係に特段の理由が無い限りはなるべく多くの交流をする事が望 ましいと私自身も感じています。

具体的には最低でも週1日以上は必要であると思います。

 

子供というのは両親からの愛情を受けて、両親を見て成長し、健全な人格 形成や社会性を築いて行くものです。

もちろん死別など物理的に不可能な場合もありますが、可能であるなら離婚 別居したとしてもできる限り子供のために親子交流を続けて行く事が親の責 務であると考えます。

 

実際、私も含め月に一度程度しか会えなかった親子断絶状態から、週一 回、もしくは自由交流ができるようになった親子を何組も見て来ましたが、や はりどの親子も断絶状態時の不安から開放され元気になり笑顔を取り戻し 幸せそうでした。

 

たいていの子供は親と引き離される事で心理的ダメージを受け、いつ会える のかという不安から大きなストレスを感じ情緒不安定や自己否定など様々な 悪い影響が現れます。

 

自由に会える、もしくは毎週会えるとなると不安から開放され子供らしく元気 に伸び伸びと健全に成長するようになります。 これこそが子供にとっての最善の利益ではないでしょうか?

 

同居親側も定期的に子供を預かってもらう事ができるようになり育児から一 時的に開放され自由な時間が増え育児の負担が減ったという声や、育児の ストレスが減った事により子供に優しくなれたという声もあり、親子自由交 流、もしくは高頻度の親子交流は子供にとってもメリットしかありません。

 

同居親が子供を連れて行く事や立ち会う事が負担だという意見もあります が、基本的には居住地の近くで行い保育園や託児所に連れて行く感覚でで きればたいした負担にはならないし別居という原因を作った親としてそこは 最低限の責務だと思います。

 

様々な葛藤がある中でいきなり自由交流というのはハードルが高いかもしれ ませんが、子供の成長に合わせ、いずれは親子がいつでもどこでも自由に 連絡を取り合って交流できるようになる事が子供の最善の利益であり望まし い形です。

 

まずは週一回、もしくは隔週ぐらいから段階的に親子交流ができる事が望ま しいと考えます。 さらに電話やビデオ通話などは子供が好きな時にできる事が望ましいと考え ます。

親子交流は誰にとってもメリットしかありません。

特に子供にとっては離婚による心のダメージを軽減してくれる、また健全な 成長を安定させる最良の手段です。

 

親はもちろん、その事を私達大人全員が理解し子供のために責任を持って 行動しなくてはなりません。

 

NPO法人子供の人権を守る会

代表 新飯田 塁

※ご要望があれば会員の方には専門家の立場から意見書を書く事も出来ますので、必要な方は子供の人権を守る会にメールでお問い合わせ下さい。

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